2017年 02月 08日
御池沼沢の植物 |
2016.9.11 三重県
昨年の夏、御池沼沢の観察会に参加し、貴重な植物をいくつか見てきました。それらのうち、印象深かったものを載せておきます。
最初の2枚はヤチヤナギという木で、北日本や高地の湿地に生える寒地性の種だそうです。うろ覚えですが、三重県の御池沼沢は南限と聞いたような気がします。
次の2枚はミクリガヤ。こちらは暖地性の種で、御池沼沢はほぼ北限に当たるそうです。三重県レッドデータブック2015によれば、県内の自生地はこの場所のみで、絶滅危惧ⅠA類に指定されているようです。
御池沼沢は、寒地性のヤチヤナギと暖地性のミクリガヤが同じエリアに自生している面白い場所であるわけです。
最後の2枚は有名はシラタマホシクサ。東海地方の湿地に特有の種で、白い花が目立って面白い雰囲気です。
ヤチヤナギもミクリガヤも、知らなければ間違いなく素通りしてしまいそうな、なんてことのない見た目の植物です。今回は植物に詳しい方の案内があったので観察できましたが、自力では見つけられないどころか、存在すら知らなかったでしょう。
私は植物には疎く、基本種すらあまり頭に入っていません。植物がある程度分かるようになれば、普段の自然散策が今の何倍も何十倍も楽しくなるだろうなと感じています。今年こそ、少しずつ植物も覚えていきたいものです。
by masurawobird
| 2017-02-08 21:40
| 植物